2008/10/26

サンクションとは

少し中国から離れて最近ファンになった辺見庸さんが書かれている文章を記憶の限り

”サンクション(経済制裁)という言葉について、一般的に大きな誤解がある。それはサンクションを受けた国家のトップが、必ずやいつかそれまでの所業を悔い改め、サンクションを行った国に服従してくるだろうというものです。この楽観的、かつ傲慢な思い込みは、サンクションを受けた国家(ベトナム)に長い間滞在していた身からすると、ひどく滑稽に映ります。一般にサンクションを受けた国の民衆は、疲弊し、虐げられる一方で、国家の元首は豪邸に住まい、パーティを開き、何不自由ない生活を民衆からの搾取により続けます。ニュースはより飢えに苦しむ民衆の国の元首ほど、腹が突き出ているのを証明しています。つまりは、サンクションというものは、責任を本来負うべき元首にではなく、直接的に民衆を直撃するのです。結果としてサンクションを受けた国の民衆の心に残るのは、サンクションを発動した国に対する嫌悪と、憎悪の気持なのです”

図書館に返却してしまったので、記憶の限りだけれども思い出す限りをかいてみた。
うーんこのことについては自分も「一般」の部類に入るような誤解を一部持っていた。
確かに金正日だったりムガベ首相はずいぶんいい腹を持っている。

援助物資が直接民衆に渡らないという話はよく聴くことだけれど、考えてみれば同様に外部からの制裁をコントロールして民衆にのみ当てることも可能なわけだ。

最近思うことは、こんなこと知ったからっていつなんの役に立つのか分からないけど、超実践的な経営学とかよりこっちの方が眠くならずに読めるんだ

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