2009/03/05

前回から引き続き、社会起業家について

社会起業家は万能なのでしょうか。社会起業家については、僕が言えるのは多くの社会問題を解決する可能性を秘めている、という曖昧な言い方にとどめておきたいと思います。

それは昨今グラミン銀行のインパクトが強かったせいか、社会起業家の知名度も高まり所謂「社会起業家万能説」みたいなものが出ている傾向を感じます。一度火がつくと叩くも崇めるも一方的になりがちなのは日本人の悪い傾向だと思いますが、物事の二面性をもう少し見るべきだと思います。
例えばグラミンバンクの例を取っても、バングラデシュにおける全ての貧困を解決しているわけではないし、そもそも融資という概念自体が最下層の貧困の人々を引っ張り上げることを対象にはしていません。(このことはムハマド・ユヌス氏本人が認めているし、またそこまで求めるべきではないという点では賛成である)しかも社会起業家がいるから私たちはその一部のヒーローたちに称賛を送っているだけでは、決して問題は根本から解決はしません。

説教臭い話になりますが、彼らの行動を見て、では私たちの実際の活動にどう活かし、取り込んでいくか。そこを考え始め、行動に移すことが第一歩になるのではないか。

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