2008/09/20

パラリンピック バレー・ボール決勝の組み合わせ

やはりこうも連日パラリンピック関連のニュースを目にすると、書きたがりの身としては書きたくなります笑

ところでこちら北京では連日30分枠の国際ニュース(政治、天気予報を含む)の内、たいてい5分ほどをパラリンピック関連のニュースが占めるのですが、お決まりのようにメダルレースが毎日表示されます。そんなメダルレースそれとはなしに眺めていると、中国、イギリス、アメリカ、オーストラリア、ロシアと、やはり、というか当然というかいわゆる大国が揃います。
そんな中、パラリンピックバレーボールの決勝の組み合わせ、ボスニアヘルツェコビナ対イランを見て、背景を知らなければ不思議に思う人も多いのではないでしょうか。
大陸も違う、似ていることといえば語弊があるかもしれませんが小国ということくらいの両国の共通項は、「戦争」です。特にうち続く内戦の影響、さらに言えば膨大な数の地雷により下半身が不自由な人口の多いという悲劇が、図らずもボスニアヘルツェゴビナをパラリンピックバレーボール決勝の常連に変えました。ちなみに試合はイランが勝利しボスニアヘルツェゴビナの連覇を阻みましたが、負けて退場する彼らの背中には日本という国に生まれた私たちの多くが一生知らずに終わるであろう背負うものが感じられました

2008/09/14

パラリンピアンの持つ強さ

9月8日 くもり
インターン先の施設が障害者を扱う施設ということもあり、今日は施設の仲間たちとともに車椅子バスケットボールを観戦しにいきました。ドイツ対アメリカの試合だったのですが、ラッキーなことに前方5列目ほどにドイツのサポーターが10数人陣取っており、ことあるごとに「ドイッチェランド!ドイッチェランド!」の歓声。ドイツコールを北京できくことになるとは予想していなかった分、新鮮でした。前方の顔を赤らめたドイツ人男性が「うーうぁ!」というあまりテンションの上がらないかけ声を共に後列の私たちにウェーブを促します。ノリの悪い自分は手をひざから数センチのところでムズムズさせていると、前方のドイツ人軍団の中に1人の義手をはめた姿が目に入りました。よく見ると一人ではありません。程度の差はあれ、2、3人。彼らには上げたくても上げる手がないのです。かわいそうとか、自分に手があってよかったとか、そういった感情をすべて乗り越えたものがそこにはありました。事実、パラリンピックが毎回すばらしいキャッチコピーをつけても、心の中でいくら声高「One World, One Dream」を叫んでも、事実、二の腕から下の無い青年が、そこにいるのです。彼らの心の強さとは対照的な小さな気恥ずかしさから両手をあげない自分を尻目に、彼は力いっぱい笑っています。自分が今まで見えていなかった「強さ」を胸に笑っています